Kenny Style in Shanghai

魔都在住ビジネスマン

コロナワクチン打ってみた@中国上海

コロナワクチン接種予約〜接種まで


◆外国籍向けのコロナワクチン接種の受付は2021年3月末より開始。
◆全て健康雲Proというアプリ(ミニプログラム)を使用した予約となる。

・Wechat(微信)のミニプログラム(小程序)から「健康雲Pro」を検索し、ミニプログラムを開く

微信图片_20210514161809


・「境外人士接種」を選択

微信图片_20210514161814


・「在沪外籍人士登記」を選択

微信图片_20210514161820


・個人情報を入力し、パスポート・居留許可証の写真をアップロードする


・登記が問題なく完了すれば、予約が可能となり、自分で日時を決めて予約。基本居留許可が下りた地域での指定病院での予約となるが、別の区でも予約可能。私は長寧区在住で、一番近い病院が同仁医院なのでそこで接種を選択。


・予約は30分毎で枠が区切られており、多い時間帯では100人以上の予約を受け付けていることもある。また、予約可能な日時は週2〜3回更新され、ワクチンの入荷状況によっては早い時期に予約を取り直すことも可能(一旦予約済みのものをキャンセルしないと再度予約が出来ない)

いざワクチン接種へ


・基本時間指定だが、前倒ししたり、後ろにずれて行っても特に問題はない。土日は人が非常に多い。上海語をしゃべるオバちゃんたちも並んでいるが、コロナ禍で移民した中国人(例:カナダ籍)が上海に戻って生活している人が増えているらしい。


・登記場所でパスポートと予約画面の提示を行い、ワクチン接種に対する同意書にサインをする。その後、病棟内に入り、費用(100元)を支払い、接種。接種前に本人確認と薬の服用とか今風邪ひいてないか等の確認が行われる。また、接種後食べたり飲んだりしてはいけないものの説明あり(海鮮、辛い物、アルコール等)。接種自体は5秒ほどで終了。

画像4

画像5

画像6

接種前に注意書きを見せられる。中国語分からない人は英語版見せてくれるようだ。簡単に言うと、接種後30分様子見てね、水をよく飲み、よく休み、激しい運動しないでね、接種後24時間飲酒禁止、当日の晩お風呂に入らないでね(基本接種箇所が水に濡れなければ良いので、私は当日の晩頭だけ洗いました)、一週間は辛い物や海鮮等刺激の強い物は食べないでね、というもの。

画像7


・接種後、待機場所で30分経過観察するように指示される。また、水分補給をするように言われ、待機場所には水が無料で提供されていた。30分経ち体調不良等がなければ病院から出られる(出口で接種時間のシールをチェックされる)。

画像8

画像9


・二度目の接種は21日あけてからとの指示があり、再度健康雲Proで21日以後の日程で予約を行う。その後の接種までの流れは1度目と全く同じ。

まとめ


・接種後の反応については人それぞれ。私はシノファーム社の北京製のものを打ったが針を刺した箇所のみ少し違和感を感じるぐらいで他は大丈夫であった。シノバック(科興)を打った人に聞くと一律に気だるさや眠気等の一定の反応があるという話をよく聞いた。効果的にはシノバック(有効性90%以上)、シノファーム北京(有効性80%)、シノファーム武漢(70%以上)と現状シノバックの有効性が一番高そうである。また、5月に入ってから一度の接種で済むベクターワクチンも登場(下の図下から2つ目。復星集団がドイツの会社から生産権利を購入し生産開始)した。

画像12

中国製ワクチンの有効性のデータをまとめたもの。


・接種後、ALIPAYの随申办の健康情報で、ワクチン接種の記録が見れるようになっており、健康QRコード(上海は随申码)とワクチン接種が連動することとなった。これにより、外地に出張時で現地でコロナ感染者が発生した時に拘束される(感染者が活動していた場所に行ったことがあると巻き添えを食らい強制隔離されることがある)期間等に影響することが考えられる。(2020年はそれで外地から2週間上海に戻れないという駐在員を何人も見た)

画像10

微信图片_20210514161828

 

今回ワクチン接種した狙い


・多くの日本人在住者は、ワクチン接種により日中間の往来が簡単になることを期待しており、実際にその動きは既にあり、近いうちにワクチン接種者は中国に戻った時の隔離期間が大幅に短くなる可能性がある。(香港は既に7日間の隔離でよいと発表)。現状海外からの入国者は上海では14+7日間(ホテルでの集中隔離14日間+自宅観察期間7日間)、その他の地域都市では14+7(更に+7というところも)という厳しさ。これは、14日間の隔離後に症状が出て陽性反応を示す入国者が定期的に出てくることを起因とする。


・ワクチンの効果はおおよそ半年と言われており、半年後にまた接種する必要がある。現在中国製でファイザー社と同タイプであるmRNAタイプのワクチンの臨床実験が最終段階に入っており、年内に上市することは確実とみられている。